クッキーのレシピとしては、お塩もやや強めの配合です。
そのためか、好みもハッキリ分かれる様子。ほんのり甘みもありつつ塩気のきいたクッキーというのは、口にした時に意外性があるらしく、チーズクッキーや胡椒クッキーなども含めて（我が家の男性陣はじめ）どうやら苦手な方もいらっしゃる由（※）。彼らにもおいしく食べてもらえるようにするにはどうしたものか。は、私の永年の課題です。
※同じ理由で「ケークサレ」も（店主は美味しいと思っていますし、色々と具材を変えて作るのも好きなのですが…）身近な男性陣には不評なのです。残念無念。…食べものの好みというのは、目に見えないぶん曖昧で、けれど一口で判じられるほど明らかでもあり、難しいものです。
とはいえ、熊本県産のキメの細かい米粉と北海道産の小麦粉と関牛乳で作ったほんのり甘みのある生地に、春の七種（☆）をたっぷり加えたこのクッキー。店主はとても好きなので、身近な家人の声には凝りもせず、毎年ちょこちょこと作っています。（七草粥の来歴上、月末まで続けるのも野暮な気がして、毎年大体第一週のみの超限定販売です。）
七草粥のような野草の香りと春の青さを感じられる、新年に合わせた素朴な味わいの季節の焼菓子。今年は干支になぞらえて、うさぎの形になりました。
お楽しみいただけましたら幸いです。
☆せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ…すべて入っています（長野県産の乾燥七草を使用しています。)