(※ニッキについて語り始めると、好きなお菓子が多く本題から
脱線著しくなってしまったため、1.5余話として更新しています。)
もう十年ほど昔の話ですが、愛知から来た知人が、地元のスーパーではごく見慣れた夏の風景としてあった「ニッキ寒天の山」に、とても驚いていました。
かの人いわく、「岐阜はニッキ菓子が多い気がする…」とのこと。
真偽のほどは分かりませんが、少なくとも、揖斐の神原屋さんの肉桂餅に、同じく揖斐の谷田商店さんやカネマタ食品さんのニッキ寒天。
郡上八幡の桜間見屋さんの黒肉桂飴…などなど、馴染みのお菓子はいくつも浮かびます。
(ニッキ餅に関しては、我が家は神原屋さんが好きですが、家ごとにお気に入りの餅菓子屋さんがある模様…☆)
すあま・氷菓子・ニッキ水・薄焼きのお煎餅に固焼きのお干菓子(※)、お饅頭…などなど、脳裏にはいくつもの懐かしいニッキ菓子が思い浮かびます。(近年ではあまり見かけなくなったり、もう閉店された和菓子屋さんのお菓子もありますが、それでも忘れがたいお菓子も多いです。)
(余談の余談になりますが、京都銘菓の八つ橋も、個人的には固い方の定番のニッキ味が好きです…。)
閑話休題。
おかげさまで2月の通販には、クリスマス便以上のご注文をいただきました。
通販の常連さんも、お久しぶりの方も、ご新規の方も、お申込みいただき本当にありがとうございました。
(毎度試行錯誤から始まる、日々の製菓と準備の疲れが飛んでゆきます…!)
まるで自分がチョコレートを貰ったような嬉しさと、たくさん(当店比)送り出した自分へのご褒美と、三月に向けて確定申告を頑張るためのガソリンとして、翌日にはちょっと浮かれてニッキ寒天2種類をぜいたくに両方お迎えし、食べ比べしてしまいました。
(神原屋さんのニッキ餅は、確定申告が終わったら自分ご褒美に買いに走ります…!>水曜定休ですので、行かれる方はご注意ください☆)
夏場でなくても、特設山積みコーナーはなくても、ご近所のスーパーに一年通して2種類それぞれちゃんと積まれている岐阜クオリティ万歳☆(>お客さまにも時折ツッコミいただきますが、私は地元が大好きです…。)
子供の頃によく通った神社傍の駄菓子屋さんを思い出すような、谷田商店さんの、つるんと柔らかめで少し甘めの香りが懐かしい、昔ながらの蓋付容器に入ったニッキ寒天も、

時代に合わせて白一色のストイックなタイプも用意されているカネマタ食品さんの、ホロッと固めでスッキリとしたニッキの香りが嬉しい、ピチッと密閉されたニッキ寒天も、
どちらもそれぞれに美味しくて、久しぶりにしみじみと、贅沢な大人のおやつ時間を過ごさせていただきました。
このニッキ寒天の味わいもまた、私にとって、憧れの製菓の形です。
偉大な先輩の背中を見上げつつ、また今日からコツコツ(※)、頑張っていきます。
※追記※
カネマタ食品さんのWEBサイトで、この寒天の食感を「コツコツ」と書かれてあって、「たしかに…!」と。
昔も今もちゃんとしたこの絶妙な固さが私にとっての「寒天の固さ」で、優しく美味しく、今回も楽しみながらいただきました。
ごちそうさまでした♪
まだそれぞれ数個ずつある(日持ちもする…♪)ので、今月は苦手な確定申告準備で疲れた時にも棚にお楽しみがあると思うとがんばれます…!
▽ それぞれのお店の情報は、こちらからどうぞ(参考URL) ▽