おかげさまで本日午後9時をもちまして、今月も無事通販カートをクローズすることが出来ました。
ご新規さんも、リピーターさんも、お申し込みをいただき、ありがとうございました。
喜んでいただけるものがお届けできるよう、ひとつひとつの手順を大切に、準備を進めてまいります。
お楽しみいただけましたら幸いです。
さて、今日はそんな準備の中の、製菓以外の手順について。
文字どおりの裏話ですが、思いがけず長くなりました。
もしよろしければ、どうぞご笑覧くださいませ。
<カートオープン前>
毎月しばらくソワソワ準備を進めていきます。
・作るお菓子を決める(種類、1個のサイズ感、個数、外観、包装等)
・原価表や仕入れ先の値札、掛かる光熱費等を元に商品価格を決める
・WEB用の見本を作り写真を撮りECサイトやブログ記事等を用意する
・閲覧テスト・誤字脱字チェック・バグの洗い出し等
「今月のラインナップは、果たして喜んでいただけるだろうか」
「それぞれの価格は、お客さまに納得してお求めいただけるだろうか」
「(先月の反省をもとに)何かしら準備し忘れていることはないか」
「デッドリンクなど各種WEB設定で凡ミスしていた箇所は消せたか(※1)」
「用意した材料や資材は、設定した在庫定数にちゃんと足りているか」
…などなど考えつつ…
(他にもいろいろありますが、細かく長くなるため割愛)。
カートオープンの準備ができて時間になり、
おかげさまでご注文をいただけると、ホッとします。
(通販においても喫茶においても、お客さまに喜んでいただけて店にも無理のない形をと願いつつ、毎回合否判定を待つ心境…。)
カートのオープン中は、お問い合わせ等への対応をし、
クローズまで無事にお客さまに楽しく選んでいただけるよう願います。
※1
以前「こういうの(ブログやECサイトなど)はどこに作ってもらうんですか」とお尋ねをいただきましたが、WEBデザイン周りについては、お借りしているサーバーやECシステムのフリー素材をもとに、自分でぐるぐる考えています(※)。隅々からあふれ出る素人感は、何卒ご容赦ください。
(※なお、ロゴマークは喫茶開店時にプロの方に。看板は友人に依頼しました。この二つのイラストはどこへ出しても恥ずかしくないので、店まわりの色々な所に登場しています☆)
<カートクローズ後>
・ご注文いただいたお菓子の数を種類ごとにまとめ
・それぞれのお菓子に必要となる材料等を計算して用意し
・品質表示用のラベルや発送用伝票、納品書などを印刷し
・内容に間違いがないか、カレンダーや元データと照合し
・どの順番で製菓を進めると手順がスムーズか段取りを組み
・早めに取り掛かれる下仕込みから進めていきます(※2)
※2
今月の場合、レモンピールを刻んでレモン果汁と煮詰め合わせたり、黒糖くるみを量ったり、レモンシュガーを仕込んだり…。
すこし前もって作っておいても品質に影響が少なく、準備に時間がかかるものから用意を進めていきます。
<発送日前には、ご注文分のお菓子の焼成>
当店のお菓子はあまり長い賞味期限ではないので、
できるだけ長くお楽しみいただきたい思いもあり、
喫茶分とは別々に焼いて準備しています。
<お菓子の焼成後>
・脱酸素剤や乾燥材を同封して当日袋詰め → 翌日密閉・脱気具合の最終確認
・お菓子の種類ごとに保健所指定の雛形に沿ったラベル貼り
・箱詰めの準備(お客さまごとの内容・個数・伝票等のチェック)
・梱包→発送
・発送連絡
喫茶室のお菓子やメニューも、WEBページと箱詰め以降の手順以外は
通販とほぼ同じ流れで準備しています。(衛生管理も☆)
月一回の通販と週一日の喫茶営業ですが、光陰矢の如しの日々。
(副業のバイトを辞めると体力的には多少楽になるかしらと最近は時々思いつつも、両方好きな仕事でもあり割り切りもつかず…謎の欲張りです。)
毎日営業されているお店の方々を、年を重ねるにつれ、益々心底尊敬しています。
(少人数で経営されている個人店は勿論のこと、人を多く雇っているような大きなお店にも、きっとまた別の大変さがあるのでしょう…。)
ずいぶん昔、板前さんの修業について、
「馬鹿にはできない。利口ならやらない。好きでなければ続かない」
という表現があると聞いた記憶がありますが、
たいへん僭越ながらその言葉に少し共感もしている今日この頃です。
毎月のルーティンワークですが、地味で地道な裏方仕事だからこそ、侮ることなく手癖にもせず、ちゃんと大切にしていきたいと思っています。
幸いなことに、家族も私もおかげさまで元気でぼちぼち健康で、
ありがたいことに、月一回の通販も、週一回の喫茶室も、細く長く、
リピーターさんやご新規さんのお客さまに恵まれていて。
…あらためて嬉しく思う、感謝の日々です。
来年のことを願うと鬼が笑うといいますが、
節分を過ぎたばかりの今なら、多少笑われても良いかしらと思いつつ、
出来るだけ長く、この好きな仕事を続けていきたいと願っています。