古くて新しいもの

2023年5月14日

昨日の喫茶の飲みもののお供は、 ピーナツバタークッキーでした。

有機栽培・砂糖不使用のピーナツバターペーストを使用して、食感のアクセントにヘイゼルナッツを砕いて入れたこのクッキー。実は、ずいぶん昔(2018年)に一回だけ、「小さなお菓子」としてお届けしたレシピが元になっています。
昨日の喫茶室で召し上がられた常連さんから「これ…昔、作ってませんでしたか?」とお尋ねいただいた時は、憶えていてくださって、とても嬉しかったです。

当時のレシピでは、クランチ(粒感のある)タイプのピーナツバターを使い、小麦粉も普段使っているクセのない万能銘柄を使用していました。

ピーナツバタークッキーといえば、アメリカン・カントリークッキーの代表選手のひとつ。軽食にもなるような素朴で栄養たっぷりのお菓子なので、もう少し食べごたえとパンチがほしい…と思い、材料から見直すことにして数年。ピーナツバターの銘柄や小麦粉の種類、それぞれの材料のバランス・食感の違い・焼き時間などをぐるぐると見直して、今回の再登場となりました。

リニューアル版では、ピーナツバターを粒感のない滑らかなものに変更しバターとしっかり馴染むようにして。小麦粉は、より素朴な食感に仕上がり粉の甘みが強く感じられる地粉に変更しました。(途中で加える砂糖と塩は、以前と同様てんさいグラニュ糖とウユニ塩湖の塩、バターはカルピスバターを使用しています。)

この時点でピーナツバターの割合も増え、香ばしさもアップして基本的な生地は完成したのですが、矢張り食感のアクセントが欲しくなり、そこから合わせるナッツを迷うことに。アーモンドはちょっと鋭角、カシューナッツは柔らかくて同化してしまう、くるみは渋め、国産ピーナツやピスタチオ・マカデミアナッツ等は、味も食感も良いのだけれど、その分コストも大跳躍…といった具合で。途方に暮れて、ミックスナッツを全部刻んで混ぜ込んで、文字どおりの混沌の味わいに頭を抱えてみたりもしました(複数の意味で迷走していた頃のこと…)。

結果、ヘイゼルナッツの香りと食感と渋みが一番しっくりと馴染んだので、新バージョンは細かめに刻んだヘイゼルナッツ入りで完成となりました。(クッキーの中に見られる茶色い粒粒は、ヘイゼルナッツの薄皮の色です。安心してお召し上がりください。)

素朴でシンプルな見た目のカントリークッキー。栄養満点のおやつとして、軽食として、細く長くお届けしていきたいお菓子となりました。

もしお好みに合いましたら、お楽しみいただけましたら幸いです。

※なお、ピーナツバタークッキーは、店頭では5月20日(土)より販売します。
通販では、5月15日(月)まで受付中の五月便にて初登場となります。
よろしくお願いいたします。


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